FP日記丨福岡

【全部ひとり力】分業化のデメリット

1人でパソコン作業、圧倒的生産性、日本人、男性、30代、顔出しなし

世の中は分業化することが基本になってる。

まあそれもそうでしょ。

分業化したほうが効率がいいし、成果も出やすいんだし。

人には得手不得手があるんだから、自分が苦手なことは誰かに任せればいいんじゃないのって話。

自分の苦手は誰かの得意。

そう考えると、分業化はするべきかもしれない。

でも、何にでもデメリットはある。

だから分業化にだってデメリットはある。

分業化は、人間が楽をするために、なにか別のメリットをトレード・オフしているはず。

じゃあ分業化のデメリットは何なのか。

一般的には分業化のデメリットは、『特定の担当者への依存』とか、『コミュニケーションコストの増加』とかが挙げられる。

たしかにそうなんだけど、個人的に思っていることとは少し違う。

我思う。

分業化のデメリットは、愛がなくなることにあり。

だいぶ青臭い感じになるけど、抽象的な表現にするとこれ。

これは、モノに対する愛とヒトに対する愛がある。

まず、モノに対する愛とはなにか。

例えば、YouTubeでなにか1つのコンテンツを作るにしても、リサーチ、台本、撮影、編集など、たくさんの工程がある。

多くの企業やチームが、Aさんはリサーチ、Bさんは台本作成。

みたいな感じで作業を分業化しているわけだ。

じゃあこれを1人でやってる人と比べたら、コンテンツに対しての愛はどっちの方が強いだろうか?

たぶん1人の方じゃないかな。

スキルの深さを習得するには、スキルの広さも必要。

仮にめちゃくちゃ凄腕の職人がいたとしても、コミュニケーション能力がクソだったら仕事はこない。

なんにしても、1つのことを極めるだけでは不十分。

分業せずに、自分でやる。

それが結果的に、コンテンツに深さをだす。

だからモノに愛がうまれる。

そんな感じ。

もう一方で、分業化はヒトに対しての愛もなくなると思う。

分業化するってことは、担当者が1つのことを特化してやるってことだから、他の作業のことについては分かんないわけだよね。

だから、どこにどんな苦労があるかなんて分からない。

動画編集を1分進めるのに1時間かかってるとか知る由もない。

知ったとしても、自分が実際に手を動かしてるわけじゃないから、本当の大変さは分からない。

そんな感じで、実状がわからないから「もっと質を上げろよ」とか、「このくらいできるだろ」って簡単に考える。

「ここ修正してください」

その修正がどれだけ大変なことかもわからずに、平気でそう言えてしまう。

分業化はヒトに対しての愛がなくなるっていうのは、こういうこと。

一通りなんでも経験したことがある人は、指示の出し方もうまいし、どこで躓いて何が大変かを知ってる。

だからヒトに対して愛を持って接することができる。

知らんけど。

全部ひとり力を高める。

時代に逆行して、あえて全部ひとりでやる。

そこに差別化が生まれるかもしれないし、ものづくり本来の魅力に触れることができるかもしれない。

でも、しんどいし効率悪いのはやっぱ嫌だよね。

ていうか、無理。

だから全部ひとりでやるって言っても、ずっと続ける必要はないと思う。

どのスキルが、どう活かせるか。

これが理解できたあとは、必要なスキルをいつでも引き出せる状態にできたらいい。

ある運送会社の社内プレゼンを特別に聞かせてもらった。

聴衆はドライバー。

テーマは売上向上。

このプレゼンの最終チェックを会社の幹部の方々といっしょに、聞かせてもらったわけだ。

もちろん、社外の人間は僕しかいない。

ありがたいね。

プレゼンの冒頭のつかみが非常に良かった。

「今、30年ぶりのチャンスが来ていることに気づいていますか?」

なになに?

全く気づいてないけど、そんなチャンスが目の前に来てるの?

少なくとも僕はそんな感じになったわけだから、注意を引き付けるという意味では良いフレーズだと思った。

プレゼンの資料も作り込まれてたし、台本とか話し方とか、時間をかけて頑張ったんだろうなってことが伝わってきた。

ただ、プレゼンの時間が7分までという関係上、どうしても内容が抽象的。

売上向上というテーマにするなら、もっと数字やこれからのアクションプランとか、具体的な話がほしかったかな。

生意気ながら意見させていただいたら、一部内容を変更する運びになった。

社外の人間がでしゃばって本当すみません。

でもどう思ったか聞かれたから、そこは正直に言わないとね。

遠慮する必要はない。

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