交通事故から身を守る:知っておきたい保険の話
こんにちは!
今回は、事故を起こしたときの相手が無保険だったらどうすればいいかを解説します。
自分がどれだけ気をつけていても、避けようのない事故というのは起こり得てしまいます。
特にめんどくさいというか、腑に落ちないのが、自分はなにも悪くなくて相手が100%悪いケース。
通常であれば、保険会社が相手とやりとりしたり示談交渉をしたりと、自分自身が動かなければならないなんてことはありません。
ですがこちらに非がまったくないとなれば、保険会社は相手に求償することができなくなります。
相手がちゃんと保険に入っていればいいですねって話ですが、無保険で走っている車は意外といます。
そんなったときに何もわからない状態だと困るので、どうやって自分の身を守ればいいかをお伝えしていきます。
なぜ保険会社は動いてくれないのか
自動車をもっている方は、僕が考える常識の範疇では自動車保険に入ると思います。
対人・対物・無制限と聞いたことがない人のほうが少ないですよね。
対人も対物も他人に迷惑をかけたときの保険です。
あなたが加害者ではないということであれば、賠償の責任は生じません。
つまり、保険をつかう対象がないという状態になります。
これが「相手が100%悪いのに、なぜ自分の保険会社が動いてくれないのか」という理由です。
無保険車はどのくらいいるのか
相手が無保険なんてことがあるのかと思いますが、一定数入っていない方は存在してしまいます。
そもそも任意保険という名前が変だと思うんですよね。
もはや任意保険じゃなくて必要保険です。
任意ならとうぜん保険に入らないという選択もアリになってしまうので、根本がおかしいと感じています。
自動車保険の保険料が払えない人間が、車に乗るべきではありません。
損害保険料率算出機構のデータによると、自動車保険の加入率は88.4%となっています。
ちなみに加入率がいちばん高いのは富山県で92.6%。
いちばん低いのは沖縄県で79.0%でした。
(出典:自動車保険の概況|損害保険料率算出機構、2021年)
10台に1台くらいの確率で、無保険車との事故のリスクは依然として存在していることになります。
そして、交通事故の中で最も多いのが追突事故で、全体の約30%を占めています。
つまり、信号待ちをしているだけなのに後ろから突っ込まれて、相手が無保険だったというケースが実は珍しくないんです。
あと0:10の事故は、センターラインオーバーとか信号無視とか、駐車場内でバックでつっこまれたとかが例になります。
あきらかに相手が信号無視してきたのに、証拠がないばかりに自分にも過失がでるなんてこともあるので、ドラレコは前方だけでもつけることをオススメします。
相手を逃げられなくする方法
ここで重要になってくるのが、弁護士特約です。
相手が無保険かつ100%悪い場合は、自分の保険会社が介入できないとお伝えしました。
その場合どうするかというと、自分で相手と交渉しないといけません。
個人間のやり取りになるので、言った言わないの水掛け論になったり、急に連絡が取れなくなることが容易に想像できます。
「すみません、私がぜんぶ悪いので損害が出たものはこちらでお支払いします。本当にすみません。。。」
と言っていた人がしばらく経つと
「はあ?私がぜんぶ悪いですって?怒ったかんな?許さないかんな?」
なんて態度を豹変させることだってありますし、「お金がないから払えない」の一点張りになることもあります。
個人でのやり取りだと、相手に本当にお金がないかなんてわからないわけです。
そこで弁護士特約が役に立ちます。
自分が入っている自動車保険に弁護士特約をつけていたら、300万円までは保険会社が弁護士費用を建て替えてくれます。
すると個人間のやり取りにならずにすむので、話が滞ることがありません。
ちなみに、事故を起こしたときに相手に謝ると、こちらが非を認めたことになるので不利になるなんてことを言う人がいるみたいですが、そんなことありません。
謝ったか謝ってないかが過失割合に影響することはないです。
仮にそんなのが過失割合に関係するのであれば、保険はまじでクソです。
最悪のケースとは
弁護士費用特約をつかって相手を逃げられなくしたとしても、実際にお金を回収するのは厳しいケースがあります。
極論をいうと、無い袖は振れないという状態になってしまうからです。
たしかに弁護士をいれることで、財産を差し押さえて逃げれない状況を作り出すことはできますが、自己破産されたら終わりです。
法的な請求権は残りますが、実際にお金を回収するのはかなり難しくなってしまいます。
自己破産した人のその後の生活はどうなるのか。
まず預貯金は差し押さえられます。
ですが生活維持に必要な額として、通常99万円程度までは手元に残すことができます。
交通事故の損害賠償債権は、相手が自己破産して免責許可を得てしまうと、その債務は消滅してしまいます。
つまり、賠償額がすべてチャラになるとなるということです。
そして住んでいる家がどうなるか。
持ち家がある場合は手放す必要がありますが、賃貸の場合は、賃貸借契約自体は継続できます。
つまり、基本的な生活を維持するためのお金は保護され、住居も即座に退去を求められることはありません。
相手が長期的にものごとを考えない人である場合は、そこまで賠償額が高くなくても自己破産される可能性を最悪のケースとして想定しておいた方がいいかもしれません。
確実に自分の身を守る方法
相手が悪いんだから、相手にすべて払わせたいという気持ちはわかります。
ですが精神的に消耗しますし、はっきりいっていいことはありませえん。
保険に限った話ではありませえんが、他人に期待しすぎないことが大切です。
というか、期待してなにかいいことあるんですかね?
もしなにかあれば教えてください。
自分の身を守ってくれるのは、いつも自分です。
交通事故のケガの保障は、自動車保険に人身傷害保険をつけていればカバーできます。
ほとんどの方は人身傷害保険をつけていますが、保障を3,000万円でつけているケースをよくみます。
3,000万円とか5,000万円ではなく、人身傷害保険も無制限にしておいてください。
対人・対物の相手に対しての保障は無制限なのに、いちばん大切な自分の体に対しての保障が無制限じゃないなんておかしな話です。
そして無制限にしても月々の保険料は数十円しか変わらないので。
自分の車の修理代について悩みたくない人は、車両保険をつけてください。
正直にいうと、月々の保険料との兼ね合いを考えたらどちらがいいかはわかりません。
しかし相手依存の賠償に頼るのではなく、面倒なやり取りをなくせるという面では優秀です。
お金よりも時間が大事な人は、車両保険をつけることをお勧めします。
まとめ
一定数のドライバーが任意保険に入っていないという現状があります。
相手が任意保険に加入していなくて、本当に金銭的に余裕がない場合は、お金の回収が難しいくなってしまいます。
弁護士に相談すれば状況はよくはなりますが、決して万能ではありません。
相手に腹が立ってお金を回収したくなる気持ちはよくわかります。
ですが振り返ってみると、自分の大切な時間の方がもったいなかったなんてことにもなりかねます。
自分の頭の中が、相手に対してのイライラでいっぱいの状態が、すでにもったいないとは思いませんか?
当の本人はもしかしたら、あなたのことを全く考えてもいないかもしれません。
もっというと、いつも通りぬくぬく幸せに暮らしているかもしれません。
自分の頭の中が相手に支配されて幸福になることはないんです。
リスクや時間、お金のことを考えて、自分が納得いく保険契約をしていただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!